サニアカ飼い主新聞

【命は繋がる】
〜ペットとの出会いは偶然なんかじゃない〜

2020年11月8日

今日もオンラインサロンで行われている飼い主さんたちの結果報告をゆっくり見ています。
本当に「治療の主役は飼い主」ですね。
飼い主さんからの記事は毎日毎日投稿されるので、本当に励みになる。
ひとつひとつの投稿がみんなの気づきになる。幸せ。。。

今日はE・Sさんの、
【命は繋がる】
〜ペットとの出会いは偶然なんかじゃない〜

今日はサニーズで勉強されているちょっとだけハイレベルな
「動物たちの死と命」のおはなし
を共有しようと思います。

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・・・E・Sさん・・・

【命は繋がる】
〜ペットとの出会いは偶然なんかじゃない〜

▼ カフィー ▼
今日は、プーの14才の誕生日
我が家には、ゴールデンの「カフィー」とヨーキーの「アトム」がいた。
13年前の春、カフィーの後ろ足が弱ってきたように感じた。
動物病院に行くと、「年でしょう」と言われた。
「10才…大型犬にしては、長生きですよ」と言われた。
その言葉に、違和感があった。
1ヶ月後、お尻がカチカチになった。
動物病院に連れて行った。
「癌です」
…だよね。
その時、気づいていたんだ。
夫との仲が最悪な時だった。
夫が、カフィーに、私に言いたいことを話してる。
それを、じっと聞いている。
(たまったもんじゃないよねー)
その時、カフィーの癌を夫のせいにした。
何も出来なかった。
出来たのは、毎日、外に出してあげたこと。
(カフィーは重くて、私は腰に自転車のチューブを巻いて、バスタオルをカフィーのお腹に通して動かしていた)
外に出すと楽しそうだった。
1ヶ月後、抱き上げた時に重さが全く感じなかった。
2日後、死んだ。。。

▼ アトム ▼
その時、アトムは4才。
カフィーが大好きだったアトムは、ご飯も食べず、オヤツも食べなくなってしまった。
ドアの隙間から外へ出てしまい、探しに行ったら、水たまりの中で泣きそうな顔をしていた。
アトムには、人間以外の動物、犬がいないとダメなのかと思った。
ネットで「ヨーキー」を見ていたのに、「ワイアーダックス・里親募集」が目に飛び込んできた。
(ワイアーダックス、ウルルンで見て飼いたい!と思っていた)
夫に話した。
夫は、「まだ、カフィーが死んで3日なんだぞ」って。
でも、「アトム、私達がいたって、こんなんじゃない!」
夫は、しばらく考えて、「探したのじゃなければ(ワイアーを)、縁があったのかもしれないから、ブリーダーさんに連絡していいよ」
と、なってブリーダーさんに連絡した。
こちらの状況とブリーダーさんが手放す理由を伝えあって、カフィーが亡くなって5日目に、ブリーダーさんが、近くの高速ICまでプーを連れてきてくれた。
プーを見た瞬間のアトムの顔が、一瞬で笑顔になった
9ヶ月だったプーは、帰りの車の中で、私の足の上に横になり、家に着いたら、娘の背中の上で寝ちゃうし、夜も泣かず。
まるで、ずっとうちにいたかのようだった。
プーが来るのがわかっていたから、カフィーは死んだ…
いや、自分が死ぬから、プーをよこした?
そして、プーは、うちへ来ることを知っていた?
真実はわからないけれど、見えない何かで繋がっていることだけは、わかった。

▼ プーと、ジュニと、ゴウ ▼
プーが来て1年後。
ブリーダーさんから、どちらかもらってくれない?と写真が送られてきた。
選べなくて、3頭も4頭も一緒でしょ!と決めた。
それが、ジュニとゴウ。
2頭から4頭になったら、一緒じゃなかった。
全部、倍…いや、倍以上
記憶が曖昧で、どこからジュニとゴウが喧嘩をするようになり、それにプーが混ざるようになって、2対1でジュニが血だらけになるという始まりがわからない。
(今は、喧嘩になる感覚が無い)
来るぞ!という空気を感じると、アトムは逃げていた。
次第に、アトムとジュニ、プーとゴウというペアになっていった。
なったのだけれど、気持ちは違うの。
アトム⇄ゴウ
アトム←ジュニ
プー→ゴウ
こんな、感じだった

▼ 死が伝える命 ▼
時が経って、アトム、13才4ヶ月
散歩が大好きだったのに、行こうとしない。
寝ている時間が増えた。
食欲があり、辛そうじゃなかった。
カフィーの時に、獣医師が信用できなかったので、動物病院に行く気がしなかった。
1年後の2017年2月17日
朝、夫が布団を畳もうと思ったら、アトムが転がった。
夫が叫んだ!「アトムが死んでる」と。
まだ、温かく柔らかいままだった。
夫と布団をつけて、その中にダックス達も寝ていた。
誰も、アトムが死んだのを気づかなかった。
何がなんだかわからなかった。
アトムは、帰りの遅かった夫に、クリームパンをダックス達と一緒にもらって、その後、デッキでおしっこして、布団に入って寝たのに、なぜ?なぜ?
夫と2人で泣いた。
2階に出産でいた娘に泣きながら伝えた。
オイオイ泣いていて、何も出来ないでいたら、娘が段取りしてくれた。
後から、「お母さん、今まで見たことがないくらい泣いているから、私は泣けなくて。私がやらなきゃって思った」と聞いた。
時がたって…
いつもは夫と別の部屋で寝ていて、アトムが死ぬ時は、娘婿が子供に会いに来て、夜中に帰るので夫の部屋で寝ていたとか
娘がいる日を選んで死んだのかなとか
最後に食べたのが、クリームパンって、笑っちゃう
で、今に戻って…
プーの誕生日が近づくと、「プーは、14才になっても散歩に行きたがるな、好奇心あるな」と夫が言う。
どうしても、アトムの同じ頃と比べる。
私だって、比べる。
プーの今の状態は、見ていて元気と感じるものだもの。
カフィーとアトムがいたから、今の私がいる。
病気にさせて、死なせて、悲しくて、寂しくて、後悔して、悔しい。
泣きながら書いた。
プーとジュニとゴウも、いつかは死ぬ。
でも、根本治療を教わって、その時に後悔と悔しさは無いはず。
だって、「私が治すんだから、私しか治せないんだから」
全ては、「私」なんだと気づいたから

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▼ サニー校長からのメッセージ ▼
毎回、患者さんを見ると思います。
「君は飼い主を連れてきたんだね」って。

だから、動物が一生懸命連れてきてくれた飼い主と本気で向き合う。
飼い主は頑固で、自分が動物を病気にしたなんて思っていなくて、自分がその子を見ている風で、大切にしている風で、世の中の常識に流され、全く話を受け付けない人も多い。

サニー校長が獣医師をやめられないのは、常に動物たちの存在に支えられているから。
動物病院は動物が飼い主を連れてくる場所。

動物たちが本気の目で見てくる。

動物たちが診察中ちらちら僕のところに寄ってくる。

飼い主は気づかない。

でも僕は気づく。

「お前はこの飼い主と一緒にいたいんだな」

じゃあ、治療頑張ってみるわ。。。

そうやって今までも、いついつまでも命が僕の中で繋がっていく。
だから、一生背中を押され、背中を支えられ、半強制的にここにいる笑
目の前で起こる現実は悲惨なもの。

でもいつも背中は温かい。
動物たちと一生懸命頑張る飼い主さんたちに感謝している。
僕が命に命を捧げる覚悟をさせてくれた存在だから。