犬と猫のワクチンはどうする?

ワクチンに対する質問が多いので資料です。どうぞ参考にしてください。
WSAVAのワクチネーションガイドライングループ(世界小動物獣医師会のVGG)から一般に発行された資料を参考にしてます。

書いてある文章をそのまま載せます。

◆ワクチンは不必要に接種すべきではない。コアワクチンは、子犬および子猫の初年度接種が完了し、6 ヵ月または 12 ヵ月齢で追加接種(ブースター)を終えたら、3 年毎よりも短い間隔で接種すべきではない。
なぜなら、免疫持続期間(durationof immunity, DOI)は何年にもわたり、最長では終生持続することもあるためである。

◆同じ製剤の最短の DOI が今でも 1年のままの国は少なくない。これは単に製造業者が製剤添付文書の推奨事項を変更していないか、または国の規制当局が変更を許可していないことによる。このような状況は、それらの国の臨床獣医師の間で混乱を招く。特に、コアワクチンのDOI を 3 年とした承認は最小の値であり、ほとんどのコアワクチンでは真の DOI は接種された大多数の動物で、終生とまでは言えないにせよ、はるかに長い可能性が高いことを忘れてはならない。
 したがって、ガイドラインでは 3 年毎またはそれ以下の頻度でのワクチン再接種が推奨されているにもかかわらず、ある国で入手可能なすべての製剤について承認されている DOI が 1 年のままである事例がなおも認められる。この場合、獣医師は製造業者の推奨事項からの逸脱(「適応外使用」)について飼い主から(書面で)インフォームドコンセントを得ることにより、ワクチンをガイドライン(つまり現在の科学的見解)に沿った方法で使用することができる。製造会社の学術担当者は、添付文書に記載された事項を推奨するよう助言するであろうが、これは彼らが承認申請に準拠した指導をすることが義務であるからだということもまた、獣医師は承知しておくべきである。

これがエビデンスに基づいた世界小動物獣医師会のワクチンガイドライングループからのコメントです。

ワクチンに関して、言いたいことがあるけども、うまく専門家と話せないという飼い主さんはコメント欄のURL開いて、コピーして動物病院に持っていってください。
犬と猫のワクチン1年おき?3年おき?(サニーズアニマルクリニック)