犬猫の血液型の話

今日は、「輸血」の話をさせていただこうと思います。

輸血の際は血液型が大事 

血液型の発見は一般的には ABO 式 、Rh式ありますけど、1930年から1940年にカール・ラントシュタイナーさんですね。これは人のお医者さんですけど、A型とか B 型とか O 型とか、一般的なものですね。他の分類としては、MNSs 式とか、P式、Vel式、ルセラン式、ルイス式、Sianna式、近いものとしては、1981年ぐらいに発見されたGIL式とかですね。

僕たちの生活の中では ABO 式っていうのが一般になってますけども、意外と、たくさんの分類があるということに気づかされるという話ですね。なんでこの他の血液型の分類が出てこないかに関しては複雑な話になってしまうのでまたどこかで話せたらいいのかなと思います。

基本的にはこの分類ですね。20種類以上ある分類を今までの科学者さん達が色々実験してくれたんですね。色々な方法で実験してくれて発見してくれてるんですけども、時代の流れの中で昔は見えなかったものが見えるようになったりとか、昔違うね昔はそうだと思われていたものが違うと分かったりして、時代が動くことによって科学的な結果というものが変わってきたり付け加えられたりしているわけですけども、それぞれ色々なことを土台に僕らの医療や生活が成り立っているので今までの先祖さん先祖ってか先輩方ですね僕らの先輩方には感謝という意味も込めて、血液型の発見のことをお伝えさせていただいております。

血液型は「指紋」のようなもの

そして、1984年には有名な言葉なんですけども、ノーベル生理学・医学賞を受賞したデンマークのニールス・ヤーネ(お医者さん)が「人の血液型というのは指紋ようなものである」と発表されました。
これはまあ色々な血液型の分類が発見されて、結果、人の血液型は A さん B さん C さん D さん E さんとかって言ったらそれぞれでみんな違うよということが分かったって話ですね。一般的によくいうA型 はA型、B型はB型と O型は誰にでも輸血できるとかということはよく言われますけども、今までの研究でわかったように、そんな簡単なもんじゃないんですよということがよくわかりましたということです。

この「指紋のような」という表現は非常にわかりやすくて、当たり前のようだけどもようやく科学で証明されてようやく認められるようになったということですね。普段の生活をしていると、意外と A型 B 型 O 型だけしか知らなかったりしますけど、実際僕らのよく知るのノーベル生理学賞とか医学賞の先輩方は、全然違う知識のもと、生活されているということですね。研究結果や、科学的根拠というものがもっと、一般の生活にシンプルに伝わるような社会にしていきたいと切に思っちゃいますね(^^)

動物の血液型はまだわからないことがたくさん

犬の輸血に関してh、色々記述が抜けてる部分があったり、分からない部分が実はたくさんある中で、僕が調べた中でわかるものは1666年に犬から犬への輸血を実施して成功した、リチャードロウアー(人のお医者さん)という方が犬の輸血の走りです。その後、カールラントシュタイナーさんが ABO式を発見し、並行して犬猫の血液型の分類もされて、犬では13種類の組み合わせがあることがわかりました。猫では A、 B、 AB という血液型が発見されました。犬においては1型、2型、3型とかっていうことではなくてある犬は、1型2型3型を持っている、ある犬は2、3、6型を持ってるとか、ある犬は11型と、12型と13型を持っているという、「血液型の組み合わせ」で血液型が決まっています。

犬と猫では何でこんなに少ない?いう疑問が湧いてくるのはまあ普通の事だと思いますけどもまあやはり、犬と猫の業界、動物の業界に関しては人間の業界よりも研究が進みにくい。。。いろいろな原因がありそこらへんを離すとも本当に複雑になりすぎるので割愛しますが。

犬猫の業界に関してはまだまだ研究が進んでいない状態分です。
でも人間の研究の結果を見れば今までの流れを見れば今、犬と猫の血液型も「指紋」のようなものであるという結果が出てくるのはまぁ軽く想像できるかなと思っています。

輸血の話をする時によく聞かれることは、「輸血の副作用ってなんかあるんですか?」とか、「輸血は危ないって話聞くんですけども実際はどうなんですか?」という話を聞くんですけども、危ない危なくないという話はちょっと置いといてその副作用の話をお話させてもらういます。

輸血の副作用;GVHD

GVHDという副作用が結構有名かなと思います。
「移植片対宿主病」というものですね。輸血される側に、輸血をする側のリンパ球が入るわけですけども輸血をされる側のリンパ球が輸血をされる側の体に入った時にそのリンパ球が体を攻撃してしまうということですね。

全身の血管に入ったリンパ球がその人の身体全身を攻撃するので、肝臓にも腎臓にも皮膚にも骨にも脳みそにも、全部に血液リンパ球が行き渡ってしまって攻撃をするので、「多臓器不全」という状態になります。その副作用 GVHD があまりにもやばいね、ということで人医療現場では、対策としてそのリンパ球を除去するとかそのリンパ球に放射線を当ててそのリンパ球を動かないような状態にするみたいな機能不全にするみたいなことを対策でとられていますけど、今のところその対策も完璧ではないというのが現状ということです。

実際にそれが動物業界でやられているそういう施設を持っているそういう対策を取ってる動物病院があるかと言うと、僕の知っている限りでは、ゼロなのでまだまだ発展途上ということが現状だと思っています。

まとめ

今日は輸血に関してお話をさせていただきました。
今までの A型 B 型 O 型と言った一般的に言われている血液型だけではなくて色々な分類があるということ、そして、1984年、「人の血液は指紋のようなものである」ということがきちんとわかりました。

犬に関しては色々研究はまだまだ発展途上のところありますけども、13種類の組み合わせ、そして猫では A、B、AB という血液型が今のところ発見されてますよ、ということ。そして副作用ということも知られていてその対策として色々人医療ではされていますけど、動物業界では、今後の研究が待たれるところなのかもしれませんということですね。

輸血が必要な病態、例えば、「貧血」の時に「輸血しましょうね」とか色々言われることはあると思いますけども、実際に輸血をする時に「この GVHD だとか色々血液が合わないだとかということに対して恐怖を抱きます」とか、「それで本当に大丈夫なんですか」ということを考えた時に、そもそも輸血以外にどういう方法があるのか、どういう方法が貧血という状態を回復させることができるのかということに関してまた次の動画でお話しさせていただこうと思います。

今日もまたおかげさまでサニー校長でした(^^)

今日もおかげさまでサニー校長でした。
皆さんすてきな一日をお送りください。