根本治療

最初にやらないと治らない!病気を治すはじめの一歩!!

▼実力は見た目じゃ無い

ドラゴンボールに出てくる「スーパーサイヤ人」や、ワンピースでのギア増加の流れ、ロールプレイングゲーム内のキャラの戦闘力の増加の流れなど…それらに共通しているものことがある。それは、「そのもの自体は変わらない」ということ。いくら、スーパーサイヤ人になったとしても、悟空は悟空。ベジータはベジータ。クリリンはクリリン。ルフィーはルフィー。チョッパーはチョッパー。ゾロはゾロ。

多くの人が楽を欲し、その力を簡単に手に入れようとして、「簡単に出来る」「誰でもできる」「すぐに変わる」という自己啓発本や謳い文句に飛びつき、「簡単にできない」「私には難しい」「私には合わない」「全然変わらない」と言って、また、同じことをメリーゴーランドのように繰り返す。

誰もが分かっている通り、その人の「訓練」「努力」「慣れ」なしにスーパーサイヤ人にもなれないし、ギア4を使うことも出来ないし、勇者への転職もできない決して、スーパーサイヤ人のカツラを被ればセルや、魔人ブ―を倒せたり、腕の皮膚に入れ墨を施せばギア4を使い、ドフラミンゴを倒せるわけでもないし、勇者が羽織っているマントを付ければ勇者になれるわけでもない。

▼現代社会の落とし穴
〜答えを教えてもらって骨抜きにされる?〜

人間社会のビジネスには落とし穴がたくさんある。「これを使えば大丈夫」「この食事療法が一番」「この飲み物を毎日飲めばがんが治る」など…みんな嘘。そうやって、カツラや入れ墨や、マントを売って飼い主をダマし、最終的にその飼い主を骨抜きにする方法が横行しているように見える。いわゆる「こうやってくださいという“方法論”の提示」である。

多くの人が方法論の中に”答え”があると思い込み、「いつかこれをやっていれば答えが見つかるんだ…」と頑張って続けようとする。その方法論から答えを見つけようとする方法、それもまた、否定はしないし、やりたければやればいいと思うが、僕は選ばないし、少なくともSunny’s Animal Clinicの患者さんになった人には、そんな方法論であふれかえった落とし穴だらけの嘘の世界からなるべく早く脱出できるトレーニング方法を提案しているつもりだ。

▼負のループから脱出する方法

落とし穴(負のループ)から脱出するためには、まず、「落とし穴にはまっていること」に気づくことがスタートラインである。あなたは気づいていますか???「気づいた後に、具体的にどうしたらいいですか?」「気づいたら、じゃあ、どうすればいいですか?」という質問をしてくる人は多いだろう。

…その発言がまさに「落とし穴にはまった状態」であると気づけるであろうか?これらの質問をした時点で、気づいていないことに気付かないといけない。

教えられた方法論から答えを見つけようとしている自分に気付かないといけない。教えられた方法論の中に答えはない。これが真実。答えはゼロ。

▼Let’s Think(考えよう)

最初にも書いたが、その人の「訓練」「努力」「慣れ」なしに何かを出来るようにはならない。では、何に対して「訓練」「努力」「慣れ」をしていくのか。それは「具体的な方法論を学ぶ」「いろいろな食事療法を学ぶ」「いろいろなハーブの使い方を学ぶ」という方法論に対してでは決してない。

そしてまず、今自分がどんな状態かきちんと考え、気づくこと。「気づく」という能力を養うために「訓練」「努力」「慣れ」をすること。

人間という動物種が一番苦手としている「気づく」という能力を強化しなければいけない。

▼五感、神経を鍛える
〜最初の一歩〜

人間という動物種は身体感覚をもち鋭敏に反応してはいるものの、多くの感覚器で感じたことを脳の回路内で変化させることも可能になった。これは有名な話でもうご存じな方も多くなっていると思うが、「大人になった脳では、新たな神経細胞はうまれない」という発見(「カハールのドグマ」) がノーベル医学・生理学賞として神経解剖学者ラモン・イ・カハールという人が提唱したが、今やきちんとした嘘だとわかり、海馬から一日700個くらい作られるということ、脳の神経回路は固定された回路ではなく、常に変化を続ける細胞たちのネットワークであり、常に記憶も変化するということが分かっている(カロリンスカ研究所ヨーナス・フリゼン)

つまり、その「気づき」を客観的にとらえ、その場でより早く気づくトレーニングをしなければ、人間と言う動物種は脳の機能により、「現実」を捻じ曲げ記憶し、思考、行動することが可能になる。特に、人間という動物種の思考は7割がネガティブなので、それも過剰なネガティブ思考であることが分かっている(Daniel Goleman,Gregg Braden and others,2008)ので、想像以上のネガティブ思考により、生体反応が連動し、病気が作り出される。

早い段階で「気づき」を得るために、その「気づく」トレーニングを行うこと。それが、飼い主が動物の病気を治すためにやるべき、最初の一歩である