本当は怖い外耳炎の話

耳が痒い、赤い、クサいで困っている人いますよね~いわゆる外耳炎とか。
慢性化して全然治んなくて病院にず~っと通っている人いますよね~。
「治療すればすぐ良くなるんだけど、繰り返すのよね~」とか

そうなんです。外耳炎はなかなか治らない。
病気の中ではあまり目立たないのに、いつの間にか治療費もかさばる病気なんです。

まず「耳」という器官がどんな器官なのかを理解できないと治療は出来ないので、耳って何?と言うところから。

耳ってなに?

耳っていうのは、聴覚としての機能のほかに「内臓からの毒を出す穴」という機能があるんです。
口も、皮膚の毛穴も、鼻とかもそうだけど、外側から何かが入る器官でもあるんだけど、内側から何かを出す器官でもあるわけです。じゃあ、何が出るのか?それは「腎臓に貯まった毒」です

内臓っていうのはそもそも「内」の「臓」って書きますよね。「臓」って「月(にくづき);体の組織を表す」+「蔵」だから、「内臓」は「体の中の蔵」であって、体の中になる「貯蔵組織」なのです。貯蔵するところにものがたくさん入り過ぎていたらその貯蔵組織は機能できなくなるので、定期的に出す(デトックス)事をしてその機能を維持しようとするんです。それが「耳垢」などの存在です。

しかし、食事や精神的なことで腎臓への毒素が入り過ぎると、そのデトックスも追いつかなくなる。そうすると溜まり過ぎた毒は耳から過度に出るという状態になって、それがいわゆる「外耳炎」だったり、「中耳炎」だったり、前提疾患などの症状になるんです。

耳の病気を見たら、腎臓を疑え

だから、逆算をして見るとわかりやすいんですけど、外耳炎を見たら、「あぁ~腎臓に毒貯まってんな~」って考えられると良いんですね。

大切なのは、外耳炎を見て、「ということは???」の部分なので、外耳炎の治療として腎臓をサポートするような食事療法や、水分吸収を阻害している部分をケアしてあげることや、貯まっている毒を効率的に出すようなデトックスを並行して行くことが大切なんです。

最初に飼い主さんから良く聞くフレーズとして、「一回は治るんだけど」「繰り返すのよね~」っていうのは「治ってない」という証拠で、治すためには耳へのアプローチだけではなく、腎臓へのアプローチが必要なんですね。