犬猫の血液型の話
犬猫の血液型の話
輸血の原因と治療法の整理してみようと思います(^^)
輸血の原因は?
輸血の話をした理由としては、いろいろ輸血だとか血液に対しての質問を受けるので、それに対して答えている流れでしたね。
その多くの質問が、「輸血は安全なんですか」とか、「輸血以外の方法はないんですか」などの質問です。
けども、そもそもその質問に答えを理解するためには、血液だとか血液型に対しての知識や、認識が必要です。逆に言えば、その理解がある程度できれば、自分で選択することも可能になったり、無駄に悩んだりしなくても良くなるので、基本的な話からお話をさせていただきました。
輸血という選択肢が提案されるときは、その動物が貧血を起こしているので、まずは、貧血の原因を整理しておこうということですね。
「なんで貧血になるのか」というところのおさらいです。
その原因の整理をして、治療法と言うのは、その原因に対しての対処法になりますので、その子治療法を何にするのかを整理していきたいかなと思います。
貧血になる原因大きく二つに分かれます。
それは皆さんが想像しやすいようなことで言えば一つ目は大量出血ですよね。
交通事故だとか、手術で、輸血急いでいる映像ってのは、ドクター X でもなんでも見たことあると思います。その時に輸血するという選択肢を出されるということですね。
もう一つ、こっちの方が一般的なんですけども、貧血になる原因として、簡単に言ってしまえばミネラルビタミン不足、もっと砕けて言えば、栄養不足ですね。
栄養不足っていうのはまあ一般的にイメージしてみるとなんかご飯が食べられないみたいなアフリカの貧困層の子供がみたいなイメージありますけども、知ってる人は知ってるかもしれないですが、「隠れ栄養不足」といって、日本などの先進国に関してはジャンクフードや加工品(動物業界で言ったら加工品として、ドッグフードやトリーツ)が栄養不足を引き起こすということが問題視されていますよね。
その栄養不足ってのが細かく言えばミネラルビタミン不足につながってそれによって、それら良質な栄養素を原料として作られる血液が作られなくなる。その結果、貧血になったということですね。なので、ミネラル不足ビタミン不足、栄養不足によって貧血になっているのであればそれを補うということで食事療法があったり、
栄養素の吸収を阻害している毒物(特に水銀、カドミウム、アルミニウム、鉛、砒素)をデトックスするというハイドロセラピーが行われたりします。
その吸収障害による、ミネラル不足、栄養不足は多くの疾病で起こるんです。要する合併症と言う事ですね。腸に炎症が起きたり、肝臓に炎症が起きたり、膵臓に炎症が起きたり、皮膚に炎症が起きたり、口内炎ができたり、口の中の歯肉炎、歯石が溜まりすぎたりということが起こる、要するに、体のどこかで炎症が起こると、栄養吸収障害というものが起こるということが知られていますので、それら炎症を改善・治療することで、例えば、肝臓の炎症を取り去ることによって、栄養吸収障害が改善され、栄養不足を改善してそれによって貧血を改善させるとか、腸に炎症が起きているということであれば、例えば食べ物があっていないということであればそれを改善させることで貧血が改善するというスムーズな流れが生まれるわけです。僕が臨床で思っているのは、腸の炎症が非常に多いなと。まあほぼほぼそれだなという風には思っていますけど、その話はまあいいとして…(次回の話で)
輸血の原因を整理で来たら、次は対処法を考える!
輸血っていう選択肢を提案された場合、目の前にいる動物がどんな原因を持っているのかということの見極めが非常に大事だよって話ですね。
栄養不足的なものが、手術によっての結果なのか、今のご飯が合わないのか、デトックスが足りないのか、それこそ大量出血をしてるのか、何なのかってことですね。
多くの場合輸血を勧められる場合大量出血をしてるとか刺されたとか気がしたとか手術でちょっとミスったみたいなところがあると思いますけど、その時に輸血を勧められた場合に本当に輸血だけしか方法がないのか?って言ったら、実はそうではなくては、世界的に見たら、今一番有名な病院としてはフランスのイングルウッド病院(動物病院じゃないんですけど…)ですかね。そこで行われている治療法が「タラソセラピー」ですね。
日本ではセラピーって言ったら、なんかエステみたいな感じになりがちですけども、きちんとした医療ですね。
タラソセラピーという治療法は、日本語で言ったらたら、タラソは「海」でセラピーが「療法」なので、タラソセラピーというのは、「海水療法」と言ったりします。日本でタラソセラピーを実施している動物病院があるのかというと、僕の知ってる限りでは一つもありません。動物病院ではなくて人の病院でも正直ありません。病院ではなくてどういうところでやられているかと言うと、青森のシーランド海遊館とか、愛知県のタルゴ・ラグーナとかですね。10箇所以上ありますなので自分の住んでる地域、東京とかにもありますので自分の住んでる地域にそのものがあるかどうか、検索してもらったら良いかと思います。
実際的にはタラソテラピーというものが知られていて輸血が必要なでもその輸血を選ぶのかタラソテラピーを選ぶのかということが選択肢としたらありますよという話ですね。
もっともっと一般的な道具としては日本では多くの動物病院、病院に「リンゲル液」が常備されていますので、それを使って、輸血の代わりに治療をしてくれる獣医さんはいらっしゃると思います。
僕はタラソテラピーを受けたことはないんですけども、実際にそのイングルウッド病院の症例数は何千例にも及ぶものなので、確かなものなのかなと思ってみております。
タラソセラピー、海水療法は実際にどのように行われるか、、、海水療法というぐらいなのでそれを血管に入れます。どこの海水でもいいのかとか、どんな汚いものでもいいのかとかそういう話じゃ、限られた、条件の合った海水を使います。フランスのブルターニュ地方の海深30 M のところで、豊富な、適切なオリゴエレマンの比率が含まれる海水で行います。なので、日本の海水ではなかなかやりづらいというのが正直なところなのかなと思います。
製品化されているのでそれを仕入れたりなんだりすれば日本でもできるものなんですけどもまなかなかまだそこまではいってないという状況ですね。
今は海外が近くなりましたから、ツアー料金を観たらわかりますが、20万以下でいろいろなツアーが合ったりしますので、行ってみるのもいいですね。
貧血の治療法を改めて考えてみてください
動物が貧血になったとき、輸血以外の選択肢は、実はたくさんあります。
そもそも輸血の原因がミネラル不足なのか、手術後(避妊去勢など)に起こったものなのか、食事が合わないというだけなのか、薬の飲み過ぎで肝炎がおきて不足が起こっているのか、もしくは大量出血がまさに今起こってるのか、そのそれぞれの原因に対しての対処方法として輸血じゃないのか、食事療法なのか、デトックスなのか、を選んでいけばいいだけの話なので、どの治療法が良い悪いとかって言ってるわけではなくて、その目の前にいる動物の状態に対するちゃんとした知識を持ち、その子の原因を見極めて、それに的確な治療法を提案する、実施するということがとっても大切だということですね。
実際に何かを提案された時にはどうしたらいいのか?ということを考える場合、実際に目の前で何が原因で起こってるのかということを知ることが出来れば、専門家と一緒にそれを考えることができるのかなと思います。変に悩んだり、変にこれでいいのかなあ?という風にどぎまぎする必要もないのかなと思っていますので、このような配信をさせていただきました。
まとめ
今日は輸血の話血液型の話からな治療法の話をさせていただきました。
地域地域で色々な治療をしている動物病院さんがいますんで、何かあった時にすぐ行けるように、今回のワードで、検索してもらって「貧血、食事療法」とか「貧血、デトックス」とか「貧血、タラソセラピー、動物病院」とかそういうので検索してもらって引っかかるところを探しておくといざという時に行動しやすくなるのかなと思います。
次回は、実際に貧血の治療をどのように食事療法で、デトックスで行っていくのかという話をしたいと思います。
今日もおかげさまでサニー校長でした。
皆さんすてきな一日をお送りください。