デトックスって大切なの?何でするの?

まだ日本では、デトックスっていうものの大切さとか、デトックスを取り入れている医療機関や動物医療機関が少ないので、とっつきづらいところ有りますよね(^^)今日は、「そもそもデトックスって何?」というところ、「デトックスってやんなきゃダメ?」というところを少し共有できたらいいかなと思います。

毎日、ゴミの収集日

そもそも、デトックスと言う言葉は、「排泄する」とか「解毒する」とか、「体の中のゴミを出す」っていう意味です。私生活で考えたら、例えば、家の中で生活していて、ゴミが出ますよね。ゴミが出て、それを週2回とか3回とかのゴミの収集日にまとめて、ゴミの収集ボックスに持っていく。その習慣を僕らは社会の決まりとして知っている。やるやらないは別だけど。僕らの体で例えれば、僕らは僕らの体の中に溜まったゴミを、例えば汗で、呼吸で、おしっこで、とか色々な方法で毒を出し続けているんですね。毎日。食べ物とか空気とかシャンプーとか、匂いとかで、体の中に入れて入れて入れて…としている。そして、不必要なものは、出す、出す、出すっていう風にやっている。それはまあ家でも自分たちの体でも同じような仕組みがなされている。

ゴミ屋敷をきれいにするには?

病気の治療ということを考えた時に、まずその病気がどうやって出来上がったのかということを理解する必要があります。簡単に言ったら、病気は「毒の蓄積」によって起こります。皮膚炎だとか、ホルモンの病気クッシング症候群とか、目の病気でも、耳の病気でも、鼻の病気でも、なんでもそうです。ゴミの蓄積によっておこります。僕らの体は毎日毎日毒を捨て続けています。毎日毎日ゴミの収集日で、ゴミの分別を頑張りゴミを袋に詰めゴミを外に持っていくという作業を毎日毎日会っています。しかし、入ってくるゴミが多すぎた場合、もしくは、ゴミの分別をしてくれる機能に障害が起きた場合、その排泄が間に合わなくなって、体の中がゴミ屋敷になってしまって、ゴミがたまることによって、例えば、家の中では、異臭が湧くとか、ハエがわくようなことが起こるし、体の中で言えば、がん細胞が蓄積してきたり、ホルモンのバランスが修正できなくなったり、電気信号が滞って変な反応が起こるようになったり、どんどんどんどん起きてしまいます。その体内でのゴミの蓄積が、表面上、「皮膚炎」というものに観えたり「クッシング症候群」として観えたり、「けいれん」に観えたりするんですね。

ゴミなんて、捨てちゃえ!

病気というのは、先ほどもお伝えしたように「ゴミの蓄積」でできているので、治療ということを考えた場合、まずその蓄積したゴミを捨てるというところから始まるのがシンプルな第一歩になります。普通よくやりがちなのは、「プラス」の行為ですね。サプリメントを上げる。食材を上げる。注射を打つ。などまずは、「マイナス」なんですよね。まずは捨てるんですよ。まずはそれを取り除かなければ、 ゴミ屋敷もその動物の体も、ちゃんとした機能がスタートできないんです。なのでデトックスってがまず大事ですっていう事ですね。ここからがちょっとややこしいところで、実際に飼い主は「動物に毒を入れてる」なんて、思っていないんです。良かれと思って、その子の健康を願って、目の前の動物に色々な食事を選んだり、サプリメントを選んだり、治療法を選んだり、散歩コースを選んだり、服を選んだり、トリミングのシャンプーを選んだりしますよね。だけども、何かの物質の中には必ず毒が入ってるんです。この「必ず」が大切です。でね一番厄介なのは、、、この「必ず毒が入っているもの」をみて、「この中には毒が入っていないと思い込むこと」なんです。飼い主さんの性格によりますよね。柔軟で、いつもいろいろな目線からものを見れるような飼い主さんであれば、その思い込みは強くないし、初心者だったり、専門家のいうことを良く聞く従順な飼い主さんであれば、その思い込みは激しかったりするし。その毒が、体にどのくらいたまってるのかを知りたければ被毛検査をしたらわかるんですけど、被毛検査の話は今日は置いといて…(HPか、被毛検査の動画参照)

毒はどこ?犯人をさがせ!!

その毒がどれくらい体に溜まってるのかを把握した上で、じゃあ実際にどういう対策を取っていくのかということを考えた時に、実際に今動物に行っているものを、まず列挙してみることが大切かなと思うんです。食材、サプリメント、洋服、水、人間関係、散歩コースなど・・・それらの中から毒が動物に提供されてる可能性がありますよってことですね。その時に本当にさっき言ったみたいな一番厄介なのが、「いや、このシャンプーには毒は入ってません」とか、「いやこの食材には毒は入ってません」、「いや、このサプリメントにはまさか毒なんて」ということを強く思いすぎてると、正確に列挙できない。犯人捜しをする前に、絞り込みの段階で、すでに抜かして考えることになってしまうので、そうなると、コナン君でも難しくなっちゃう。デトックスの対策を取っていくためには、まず、その「思い込みなしな列挙」が大切。まずはちょっと、列挙してみてから、その次の対策を考える方がイイかなと思います。今日はですね、デトックスの大切さをお話しさせていただきました。病気自体が何かの積み重ね、毒の蓄積で出来ている、ということは、それを取り去るところから、治療というのは始めた方が効率的ではないですか?というところで、そのための方法としてデトックスということがあるんですよ~っていうことをお話しさせていただきました。サニーズアニマルアカデミー、サニー校長でしたそれでは素敵な1日をお送りください そうだ!デトックスしよ!(サニーズアニマルクリニック)